ディレクターズカット版
昔は、ディレクターズカットとかファイナルカットとか、カットって入ってるので短くなってるんだと思ってました。
今日観た映画は20分くらい長くなってて、Twitterに書くのも憚られるのでここに思ったこと書きます。
・壁などの装飾品
ホルガに入ってからはもちろんですが、ダニーの部屋にも熊の絵があったような。こういう描写がめちゃくちゃたくさんあって、リピーター向け?
・クリスチャンという名前
からして異教徒ですよね。排斥対象。
・グッドプレイスのチディ!
でしたよね?調べたらやっぱそうでした。
知的好奇心旺盛キャラは相変わらず。
・ドラッグ
冒頭から樹脂が出てきてたのは若者らしさの表現と、ホルガに入ってからの(登場人物、観客双方の)薬物使用への心理的ハードル下げるため?やはり宗教的高揚感との相性はいいんでしょうか。中島らもで読んだような。ガダラの豚かな。
・演出の妙
この映画の最も評価すべき点はストーリーや演技以上に、演出だと感じました。特に音楽。不気味なシーンでも音楽ひとつで陽気に楽しく、しばらく鑑賞していれば、陽気な音楽こそ不気味に聴こえてきます。恐怖感を煽る際にももちろん有用に用いられていました。それがまた丁寧で、例えばグロテスクな描写がいきなりドーンとくることは少なく、音楽で察することが充分にできるようになっていました。ここが優しい。
結局スプラッタ映画でもホラー映画でもないのは、この部分が丁寧なんだからだと感じました。
・なんで不躾で言語も理解しない余所者入れるの?
という疑問をずっと持ってたんですが、説明がありましたね。丁寧な描写込みで。
・字幕について
スウェーデン語に対して字幕が出るシーンと出ないシーンがありますが、登場人物に感情移入…というか追体験するならば全て廃した方がいいのではないかと思いました。しかしながらそうされていない点からして、この映画の目的はそこにはないのかもしれません。
なんやかんや書きましたけど、まあ観ないと文句も言えないよな的な感じでした。